社内推奨部品を優先的に使用させたい
今実行したい10のパーツマネジメント 第2回
本シリーズ「今実行したい10のパーツマネジメント」では、CADENASの戦略的パーツマネジメントPARTsolutionsでどんなことができるのかをご紹介します。第2回は社内推奨部品の使用促進による部品標準化です。
調達部門での導入が進むPARTsolutions
近年のトレンドとして、ものづくり企業の調達部門でPARTsolutionsを導入されるケースが増えています。設計部門から上がってきた部品表を元にPARTsolutionsで形状検索を行い、既存の類似部品がないかをチェックするといった使い方をされているようです。
そこから更に進んで、予め設定した社内推奨部品を優先的に設計部門に使用してもらうというのが、今回のテーマになります。これはCADENASが推奨するPURCHINEERING(調達部門と設計部門の早期からの協業)実現に大きな役割を果たします。
最適な部品・サプライヤ及びそのリリースプロセスを定義
「可能な限り社内推奨部品を使う」など設計上のルールを定めている企業は少なくありません。しかし、その実践には主に以下の2点が課題となります。
- 設計者がそのルールを知っていなければならない
- 知っていても、人は必ずルールを守るとは限らない
社内システム等でルールが共有されていない場合、そもそも設計者がルールを知らないということが起こりえます。ルールを知っている場合でも、社内推奨部品のデータが適切に管理・共有されていない場合、設計に適合する推奨部品を探し出す手間よりも新しく設計してしまったほうが早いといったことが起こり、ルールが守られない可能性があります。
そこでPARTsolutionsの出番です。PARTsolutionsはシステムに社内推奨部品のルールを組み込むことができ、開発段階から部品選定を最適化することができます。例えば、承認済みの推奨部品にだけ緑色のマークが表示され、直ちに利用可能であることが設計者に一目瞭然となります。
もし推奨部品・使用可能部品が設計に適切ではなく、新しい部品を必要とする時は、システム内に定義されたリリースプロセスを経て承認を得なければその部品を使うことができません。つまり、PARTsolutionsを使う限り「ルールを知らなくても勝手にルールが守られる」ということです。また、PARTsolutionsの検索機能によりルールに適合した部品が素早く見つかるため、設計者にとってもルールを守ることに余分な手間が生じません。
効率的かつ長期にわたって可能なコスト削減
製品のコストを削減するには、早期の正しい判断が必要です。
製造業においてコスト発生要因の約70%は企画・開発の段階にあり、ここで決定されたコストはその後工程ではコントロールが困難となります。
購買・調達部門が製品開発の早い段階で部品選定に関与し、設計部門と適切な協業を行うことで効率的かつ長期にわたる製品コストの削減が可能となります。
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