PARTsolutions V11: 設計プロセスを最適化する新バージョン - 時間とコストの最適化、そして製品化のスピードアップを実現

進化した検索機能とユーザーI/Fの最適化

PARTsolutions Version 11

ドイツに本社を置くソフトウェアメーカーCADENAS GmbHは、戦略的パーツマネージメントシステム:PARTsolutionsの新バージョン(Version11)をリリースします。CADENAS社は設計者や購買部門の日々の業務を簡素化し、デザインプロセスの最適化を通して、潜在的なコスト要因を改善することを支援しています。このため、新バージョンでは特に検索機能の開発と簡素化に重点が置かれています。特に標準部品、メーカー部品、そして自社製作部品の再利用は、設計段階において大きなコストメリットを生み出します。これは新機能の自動フィルタ・アシスタントや検索機能の包括的な拡張によって可能になりました。更に、PARTsolutions V11は、ユーザーインターフェースの改良で、設計者と購買部門の方に、より直感的な操作をご提供します。

自動フィルタ・アシスタント

お客様ご自身で作成できるフィルタ・アシスタント機能を利用したパーツの検索は、今やPARTsolutionsでは一般的になっています。更に、V11では、自動フィルタ・アシスタントを提供します。これは初回の検索で有効で、カタログを自動でスキャンして変数の収集などを行い、最も多く共通で使用されている変数とその最小値、最大値をピックアップしてフィルタ・アシスタントを構築します。自動フィルタ・アシスタントは、複数のメーカーカタログからの迅速で、且つシンプルな部品の検索を可能にします。短時間で、数多くのメーカーカタログからの候補部品のピックアップと幅広い一覧ビューを提供します。

ミラー・パーツの認識

ミラー・パーツの認識

形状検索機能では、今回見つかった部品同士の比較がより簡単にできるようになりました。形状検索の実施後、検索結果の一覧では、ミラー・パーツ(右勝手、左勝手など)がマーキングされます。これにより、設計者は類似形状として見つかった部品が本当に再利用できるのか、近似形状であっても勝手違いのために探している部品ではないのかが、一目瞭然となります。加えて、検索時に「ミラー・パーツを検索結果から除外する」設定も可能です。

LIVEサーチは、モデリング最中に類似部品を表示

形状検索のLIVEサーチにより、設計者と購買部門の方は、最適なサポートを得られます。CADでのモデリング中、自動で形状検索機能が働き、画面の周りに、モデリング中の部品に類似した形状である既存部品が表示されます。また新しいクイック比較機能で、簡単に互いの部品の比較検討も可能です。

LIVEサーチ 動画

パーシャル・サーチ - パターンや配列も認識

部品全体の類似形状を見つける形状検索機能の追加機能で、PARTsolutionsでは、パーシャル・サーチも可能になりました。つまり、部位検索です。ここでは、パーツ内の一部の形状を特定して検索することが可能になりました。パーシャル・サーチは、このV11上で、更に進んで開発がなされました。小さなサブセグメントや、特定の形状の配列などもパーシャル3D形状検索で利用可能です。例として、下図では、CADモデル上の”56”の数字を指示しております。この検索の結果、手持ちの3Dデータの中から、”56”を含むすべてのCADデータを見つけることができます。この様に、似た穴パターンを探す、適合するプラグを探す、といったことも可能です。

パーシャル・サーチ 動画

部品を見つけるためのパターンを追加

PARTsolutions V11では、トポロジー・サーチに新タイプの要素・パターンが加わりました。検索時に、この追加された新パターンも自動で検地され、検索に利用できます。特定の穴パターンや“円錐形”などのトポロジー形状などでの検索も可能になり、より素早く目的の部品にたどり着くことが可能になりました。

トポロジー・サーチ 動画

手動での“分類分け”の代わりに“パラメトリック・参照モデル”

新しいClassification 2.0は、エンジニアや購買部門の方が、容易に、スピーディに、すべてのカタログの中から標準部品やメーカー部品を探すことを可能にする機能を提供します。これは、過去の伝統的な“部品の分類分け(クラシフィケーション)”の様な、膨大なマニュアル作業を強いるものではありません。パラメトリック形式の参照モデルが個別の部品分類に登録されています。この新しい検索方式を使用することで、例えば、部品の分類先だけでなく、“ドリル穴のサイズや数”などからも検索が可能です。

カスタマイズ可能なテーブル・レイアウト

PARTsolutionsV11では、部品選定時のアクセスする部品情報のテーブルが完全に再設計され改良が加わっています。よりモダンなテーブルレイアウトは、“テーブル行の高さを変える”など、ユーザーにより個別に微調整することも可能です。2種類のレイアウトが用意されています。部品情報を水平方向に並べて表示するレイアウト(テーブル表示)と、縦方向に部品選定を行うレイアウトで、共に、ワンクリックで、この表示は素早く切換えが可能になりました。水平方向のレイアウトでは、より容易に部品情報を幅広く参照でき、縦方向のレイアウトでは、ユーザーは、各部品の部品選定、オプション選択などがより簡単に行えます。

テーブル・カラムのフィルタ

更にPARTsolutionsV11では新しいフィルタ・オプションが用意されています。テーブル内のシンプルな操作のみで可能なカラムによる“絞込み”から慣れていただき、入力フィールドを使用したより高度な絞込みも自在に行えます。

3Dビュー上でのコンフィグレーション(選定)

部品選定、オプション選択などの部品のコンフィグレーションをより自在に可能にする新しい機能が加わりました。3Dプレビュー画面上での直接操作です。部品の3Dプレビュー画面上の寸法線を選択すると選択可能なサイズ、オプションを指定できる様になりました。テーブル上で“変数を探す”必要が無くなり、変更したい寸法を直接モデル上で指定可能です。

他のPARTsolutionsの改良されたインターフェースは、より簡単に、直感的な操作を実現しました。ドッキング・ウィンドウ、ツールチップ、重要情報の下部の表示エリア、PARTsolutionsの機能を表示するinfoboxなど、細かな点にも改良が加わっています。

PURCHINEERING 2.0:信頼することはいい事だ - コントロールする事はもっといい事だ!

もし設計者が、彼の設計の中に“未承認のメーカー部品”の中から“新しい部品”を採用した場合、購買部門の方がこの事実を把握するのは、ずっと後の工程になってしまいます。調整に入る、または、従来メーカーの代替部品を探すことは、可能であっても非常に困難であったり、コスト高を招く場合もあります。購買部門では、通常、指定の部品以外には選択肢がありません。PURCHINEERING 2.0は、開発プロセスのより早い時期に、購買部門の参画を可能にします。PARTsolutionsでは、バックエンドで、PLMにチェックインされたすべてのデータを自動でモニタリングし、新規部品の採用であることや、このメーカー部品が本当に必要であるのかを監視することもできます。この新システムが、不適当な部品や既存部品に置き換え可能な新部品を検知すると、非常に短い時間差で、設計者や購買部門へ通知が行き、不要な部品であることや既存のサプライヤからも調達可能であることを知ることができます。この開発初期の段階での設計変更は、短時間での処置を可能にし、また先の問題発生から開放し、まさに、Time-to-Marketの実現に寄与します。

容易に時間とコスト削減を実現

PARTsolutions

この様にして、設計者は58%もの時間を確保して、よりクリエイティブな開発、製品の革新のための設計に使うことが可能になります―動画のIngoは、彼の成功レシピを紹介しています。

より詳細な情報は、下記にアクセスしてください。
カタログ : PARTsolutions brochure
ウェブサイト : www.cadenas.co.jp/jp/products/partsolutions/strategic-partsmanagement/motivation

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