CADENASのテクノロジーにより、シーメンスの工業製品を使用する機械エンジニアの計画データへのアクセスを簡素化

効率的なエンジニアリングプロセスの基礎となるインテリジェントな製品データ

CADENAS technology simplifies access to planning data for mechanical engineers using Siemens industrial products.

デジタルCAD製品カタログのソフトウェアスペシャリストであるCADENAS GmbHは、3D CADモデルのプラットフォームを通じて、シーメンス(Siemens)のオートメーション製品とスイッチング技術製品の計画データの提供を始めました。シーメンスPLMソリューションのユーザーはスイッチ、制御機器、リレーなどのシーメンスのデジタルコンポーネントに直接アクセスできるようになりました。シーメンスNX、Solid Edge、Teamcenter及びCADENASのポータルで利用でき、エンジニアはこうしたコンポーネントを素早く製品設計に組み込むことができます。

インダストリー4.0に向けた重要なステップとしてのインテリジェントCADデータ

シーメンスのテクノロジーグループは、そのサービスのポートフォリオによってインダストリー4.0のパイオニアと目されています。シーメンスは、開発・生産・サプライヤー間でのシームレスなデータリンクを可能にするハードウェア・ソフトウェア製品のポートフォリオを提供することで、この分野で実現可能なことを示しています。

「シーメンスは、建築物をデジタルツインとして包括的に表現する技術において先駆的な役割を果たしています。個々のコンポーネントのインテリジェントでネイティブな3D CADデータは、事前に設計の仮想表現をシミュレーションし、最適化するために必要です。ここでCADENASは、デジタル部品カタログの製作における長年のノウハウをを用いて、シーメンスのインダストリー4.0戦略の総合的な実現に重要な貢献を果たしています」と、シーメンスのSenior Business Development Digital Business、Thorsten Reichenberger氏は説明します。

シーメンスのコンポーネントからデジタル部品データを段階的に充実化

現在、シーメンスのオートメーション製品と低電圧スイッチギアは、50,000以上の製品とシステムで構成されています。こうしたコンポーネントの計画データやCADデータへのアクセスは、以前であればシーメンス独自のオンラインプラットフォームであるSiemens Industry Mallを介してのみ可能でした。NX、Solid Edge、Teamcenterで計画データを使用するには手動でインポートする必要がありました。計画データそのものは、ほとんどが中間フォーマットのSTEPで利用可能でした。

SIRIUS 3RB3 overload relay as 3D CAD model based on CADENAS technology for parts catalogs in Siemens NX.
SIRIUS 3RB3 overload relay as 3D CAD model based on CADENAS technology for parts catalogs in Siemens NX.

シーメンスとCADENASの協力の一環として、最初のステップは基本データをCADENASのプラットフォーム上で利用できるようにすると同時に、コンポーネントライブラリとしてNX、Solid Edge、Teamcenterに直接組み込むことでした。シーメンスPLMソリューションのユーザーは数回クリックするだけで適切なコンポーネントを見つけることができ、システムを変更したりローカルに保存したりすることなく、製品設計に直接組み込むことができます。更に、デジタル製品カタログは、オンラインダウンロードポータル(https://siemens.partcommunity.com)、戦略的パーツマネジメントPARTsolutions、CADENASの3D CADモデル用モバイルアプリなど様々なチャネルで利用可能です。

Siemens contactor with all planning relevant information in Siemens Teamcenter powered by CADENAS
Siemens contactor with all planning relevant information in Siemens Teamcenter powered by CADENAS.

「800以上のカタログプロジェクトを成功させてきた長年のノウハウを活かし、我々はシーメンスのOEMパートナーとしてインダストリー4.0におけるシーメンスの指導的立場を更に拡大することができます」とCADENAS GmbHのCOOであるWalter Lederは述べます。

Mechatronics Concept Designerを使用したシステムシミュレーション

シーメンスPLMのMechatronics Concept Designer(MCD)のようなシミュレーション用ソフトウェアソリューションは、インダストリー4.0への道のりに決定的な貢献を果たしています。3D CADソフトウェアNX内の自動化開発のための統合ソリューションとして、MCDとCADENASのインテリジェントなデジタルコンポーネントを組み合わせることで、技術システムの事前試運転をバーチャルでテストすることや、制御システムの詳細をデジタルに調整することが可能になります。これにより、生産開始までのリードタイムが大幅に短縮されます。

「CADENASとシーメンスの協力の目的は、設計・生産プロセスの柔軟性と効率性を向上させることで製造企業をサポートし、製品をより早く市場に投入できるようにすることです。これにより一貫して効率が向上し、エラー率を最小限に抑え、開発サイクルを大幅に短縮することができます。これはつまり、企業の競争力が持続的に向上することを意味します」とReichenberger氏は述べています。

シーメンスの新しい3D CADモデルダウンロードポータルは以下のリンクから利用可能です。
https://siemens.partcommunity.com

CADENAS GmbHについて

CADENASは、戦略的パーツマネジメントと部品削減(PARTsolutions)、及びエレクトロニック製品カタログ(eCATALOGsolutions)の分野におけるソフトウェア開発のリーディングカンパニーです。CADENASはカスタマイズされたソフトウェアソリューションにより、部品メーカーとその製品と購入者の間のリンクとしての役割を果たします。

全世界の18拠点に380人の従業員を擁し、CADENAS(スペイン語で「プロセスチェーン」)という名前は、1992年以来、成功・創造性・サポート・プロセスの最適化を表しています。

詳細については、当社のホームページをご覧ください。
http://www.cadenas.co.jp/jp

シーメンスAGについて

シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。同社は、ビルや分散型エネルギーシステムのためのインテリジェントなインフラストラクチャ、プロセスや製造業における自動化とデジタル化の分野に焦点を当てて、世界中で活動しています。シーメンスのグローバルなエネルギー事業であるシーメンスエナジーと、鉄道・道路輸送向けスマートモビリティソリューションのリーディングサプライヤーであるシーメンスモビリティを通じて、シーメンスは現在と未来のエネルギーシステム、そして旅客・貨物サービスの世界市場を形成しています。上場子会社であるSiemens Healthineers AGとSiemens Gamesa Renewable Energy(シーメンスエナジーの一部)の過半数株式の保有を経て、シーメンスは、医療技術やデジタルヘルスケアサービスと、陸上・洋上風力発電のための環境に配慮したソリューションを提供する世界有数のサプライヤーでもあります。2019年9月30日を期末とする2019年度のシーメンスの収益は868億ユーロ、純利益は56億ユーロでした。2019年9月末時点で、全世界で約385,000人の従業員を擁しています。詳細はインターネットでご覧いただけます。
www.siemens.com

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