酸素療法を支援する伊Isinnova社のシュノーケルマスク用アダプターがPARTcommunityから3Dプリント可能に

現在のパンデミックに関連した問題の1つとして、特にイタリアで発生しているのが集中治療用のC-PAP酸素療法マスクの不足です。この問題に対処するため、イタリアのスタートアップ企業であるIsinnova社は、フランスのDecathlon社のEasybreathシュノーケルマスクを再利用したマスクを製作しました。このプロジェクトは、ガルドーネ・ヴァル・トロンピア病院の元院長であるRenato Favero医師のアイデアに基づいています。

Decathlon社はEasybreathマスクのCADモデルをIsinnova社に提供することを決定し、Isinnova社はマスクを呼吸器に適合させるのに必要な調整を行いました。こうして設計されたのが「Charlotte valve」です。この新しいコンポーネントは、シュノーケルマスクと酸素治療器を接続することを目的としており、3Dプリンタを使用して製造することができます。

試作品はブレシアのキアーリ病院の患者でのテストに成功し、病院スタッフから熱狂的な支持を得ました。その後、この接続バルブについては価格を巡る思惑を避けるために特許が取得されました。すべての病院がコストをかけずに使用できるようにとのIsinnova社の希望により、この特許は無料で使用することができます。

Isinnova社は「Easy Covid 19」バルブのCADモデルをすべての病院で利用できるようにするために3Dプリント用のファイルを自社サイトでシェアすることにしました。CADENASはこのプロジェクトを世界に広げるためにIsinnova社への協力を決定しました。現在、「Charlotte valve」の3D CADモデルは3D CADダウンロードポータルPARTcommunityでも公開されています。数回クリックするだけで誰でもモデルをダウンロードでき、3Dプリントで迅速にバルブを製造することができます。

「既にイタリアや世界各国で多くの命を救ってきたこの素晴らしいアイデアをPARTcommunityの数百万人のユーザーと共有し、Isinnova社の手助けができることを嬉しく思います。私たちはIsinnova社、とりわけ3DモデルをPARTcommunityに掲載する機会をくださり、プロジェクトを広める手助けをしてくれたMarco Ruocco氏に感謝の意を表明します」（Luca Borghi／CADENAS Italiana, CEO）

無料の3Dプリントモデルについての詳細とダウンロードは以下をご覧ください。
https://isinnova.partcommunity.com

Isinnova社の詳細については、以下のリンク先からご覧ください。
www.isinnova.it/easy-covid19-eng